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行幸
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ぎょうこう
ふりがな文庫
“
行幸
(
ぎょうこう
)” の例文
行幸
(
ぎょうこう
)
や
御幸
(
ごこう
)
を仰ぐのはめずらしくない都の男女だったが、
朝覲
(
ちょうきん
)
の
行幸
(
みゆき
)
と知って「……今日ばかりは」の、ひしめきらしい。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうど去年の秋の大演習を控えて、
行幸
(
ぎょうこう
)
を仰ごうという矢先だったもんだから県下一般、大狼狽を極めたらしいんだが、ソイツが立消えになった。
無系統虎列剌
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
遠く
寛永
(
かんえい
)
時代における徳川将軍の上洛と言えば、さかんな関東の勢いは一代を圧したもので、時の主上ですらわざわざ二条城へ
行幸
(
ぎょうこう
)
せられたという。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「そうか、そんなおもしろい虫がいるなら、わしも見に行こう」とおっしゃって、すぐにお宮をお出ましになり、
奴里能美
(
ぬりのみ
)
のおうちへ
行幸
(
ぎょうこう
)
になりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
宋の高宗帝が金の兵に追われて、揚子江を渡って杭州に
行幸
(
ぎょうこう
)
した際のことであった。
雷峯塔物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
眼鏡
(
めがね
)
を掛けて新聞を見ていた父はこういった。父は黙って自分の病気の事も考えているらしかった。私はついこの間の卒業式に例年の通り大学へ
行幸
(
ぎょうこう
)
になった陛下を
憶
(
おも
)
い出したりした。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
宋
(
そう
)
の
高宗帝
(
こうそうてい
)
が
金
(
きん
)
の兵に追われて、
揚子江
(
ようすこう
)
を渡って杭州に
行幸
(
ぎょうこう
)
した際のことであった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
今度の
行幸
(
ぎょうこう
)
はその東京をさしての京都方の大きな動きである。これはよほどの決心なしに動かれる場合でもない。一方には京都市民の動揺があり、一方には
静岡
(
しずおか
)
以東の御通行さえも
懸念
(
けねん
)
せられる。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“行幸”の解説
行幸(ぎょうこう、みゆき)とは、天皇が居所から外出することである。目的地が複数ある場合は特に巡幸という。
また、御幸(ごこう、ぎょこう、みゆき)という場合もあるが、これは上皇・法皇・女院に対しても使う。
(出典:Wikipedia)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
幸
常用漢字
小3
部首:⼲
8画
“行幸”で始まる語句
行幸啓
行幸輦
行幸源氏