血迷ちまよ)” の例文
幾ら考へたツてもう血迷ちまよツてゐるのだから、たしかな事が考へられる筈が無い。自分は愈々いよ/\解らない道へ踏込むで了ツた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
が、かほおぼえず、をしむらくはかなかつたのは、ちゝのなくなつために血迷ちまよつたばかりでない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)