うぢ)” の例文
傍なる一人の男、その紙何の用にか立つべきとつぶやきしに、媼目を見張りて、うぢのもの言はんとするにや、大いなる足の蹂躙ふみにじらんを避けよといふ。
わたしがものをいて、返事へんじ躊躇ちうちよをなすつたのは此時このときばかりで、また、それはいぬしゝだとか、おほかみだとか、きつねだとか、頬白ほゝじろだとか、山雀やまがらだとか、鮟鱇あんかうだとかさばだとか、うぢだとか、毛虫けむしだとか、くさだとか
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)