ぐら)” の例文
新字:
「ありますよ。小さい寶物ぐらで、奉公人は足も踏み入れませんが、この間から御用人の堀樣とそのお配偶つれあひのお瀧さんがちよく/\入るやうで——」
自分親元へ働に歸り候故助り申候、此者の一處に居候間の事は演舌にて分り候へども、其跡は推量に御坐候へ共、とかくぐら、奧藏などに心のこり、父子共に立のき兼
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
いちばの河岸かしぐらの——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
どちらかと言へば狹く取澄とりすました店造りですが、中へ入つて見ると、思ひの外の構へで、數寄をこらした住居も手廣く、裏に商賣物の油ぐらがあつて、場所柄に似氣なく