“藁帽子”の読み方と例文
読み方割合
わらぼうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その松明の持主の顔はわからないが、皆藁帽子わらぼうしを冠り、モンペと藁靴を穿いて、ちょうど昔の源平時代の落人狩りを忍ばせる身ごしらえであった。
眼を開く (新字新仮名) / 夢野久作(著)
早打はやうちの男か、またサクサクとここへ雪の峠越とうげごえをしてきたものがある。ほおかむりの上に藁帽子わらぼうし、まるで、顔はわからないがみのの下から大小のこじりがみえた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刈稲かりいねを田にし束にわえてコヅミに積んだ際、トッワラと称する藁帽子わらぼうしを作ってその上にかぶせる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)