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薩張
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さつぱ
ふりがな文庫
“
薩張
(
さつぱ
)” の例文
『まだ。今日か明日歸るさうだ。吉野
樣
(
さん
)
がゐないと俺は
薩張
(
さつぱ
)
り詰らないから、今日は莫迦に暑いけれども飛出して來たんだ。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「自慢ぢやねえが、
薩張
(
さつぱ
)
りわからねえ。——どうかしたら、箒だの鎌だの
鍬
(
くは
)
だのつて、お百姓の道具調べぢやありませんか」
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
世間が無理やりにバカにして了つたのか
薩張
(
さつぱ
)
り判らない、學校の成績は中位であつて復習といふものをしたことがなく、只、教室で一應耳にいれるだけなのだ
めたん子伝
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
あの
畫工
(
ゑかき
)
、頭は白髮だらけだすが、年はまだ小池はんと同い年だすてな。……同い年でも畫が下手で、名前だけ小池はんの弟子にしてもろても、
薩張
(
さつぱ
)
りあきまへんのやな。
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
話をして見たくもあり、もう綺麗
薩張
(
さつぱ
)
り忘れて了ひたくもあつた。
一の酉
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
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「その方も
薩張
(
さつぱ
)
りあかんよ。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「親分、あつしには
薩張
(
さつぱ
)
り解らない。銀次は
骨董
(
こつとう
)
を打ち壞して井筒屋の父子を殺したんですか」
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
十二になります、柄ばつかりで
薩張
(
さつぱ
)
りあきまへん。……死んだ母親は醫者にしたがつてましたが、本人は軍人になるいうてますよつて、軍人にしようおもてます。……親の跡を
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
上に掛けた、もう一枚の筵を剥ぐと、二十六七の、柄の小さい小綺麗な男、髮形も小意氣で、肌につくものの
薩張
(
さつぱ
)
りして居るのは、
身扮
(
みなり
)
はどうであらうと、女出入りの盛大な人間の一特色です。
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
薩
漢検準1級
部首:⾋
17画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“薩”で始まる語句
薩摩
薩摩芋
薩摩絣
薩州
薩摩下駄
薩埵
薩長
薩摩琵琶
薩
薩埵峠