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薄光
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うすあかり
ふりがな文庫
“
薄光
(
うすあかり
)” の例文
枕頭
(
まくらもと
)
の障子には、わづかに水を撒いた許りの
薄光
(
うすあかり
)
が、声もなく動いて居る。前夜お苑さんが、物語に気を取られて雨戸を閉めるのを忘れたのだ。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
主人
(
あるじ
)
は便所の窓を明けたが、
外面
(
そと
)
は雨でも月があるから
薄光
(
うすあかり
)
でそこらが
朧
(
おぼろ
)
に見える。窓の下はすぐ鉄道線路である。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
懵乎
(
ぼうつ
)
として目を
開
(
あ
)
くと、無際限の世界が、唯モウ
薄光
(
うすあかり
)
の射した淡紅色の世界で、
凝
(
じつ
)
として居ると遙か/\向ふにポツチリと黒い点、千里の空に鷲が一羽、と思ふと、段々近いて来て、大きくなつて
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷