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蒸風呂
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むしぶろ
ふりがな文庫
“
蒸風呂
(
むしぶろ
)” の例文
一、二頁見ているうちに急に全身が熱くなって来た。
蒸風呂
(
むしぶろ
)
にでもはいったようで室内の空気がたまらなく
圧
(
お
)
しつけるように思われた。
病中記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
するともう、さっそくに
蒸風呂
(
むしぶろ
)
のいちばん上のたなにねていました。ところで、着物を着たなり、長ぐつも、うわおいぐつもそのままでねていました。
幸福のうわおいぐつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そのころの湯殿というのは、みな
室
(
むろ
)
になっている
蒸風呂
(
むしぶろ
)
であった。外のたき口で、火がハゼると、たちまち
室中
(
むろじゅう
)
が白い湯気に満ち、中の温度は上昇してくる。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俵はほとんど船室の出入口をも密封したれば、さらぬだに
鬱燠
(
うついく
)
たる室内は、空気の流通を
礙
(
さまた
)
げられて、
窖廩
(
あなぐら
)
はついに
蒸風呂
(
むしぶろ
)
となりぬ。
婦女等
(
おんなたち
)
は
苦悶
(
くもん
)
に
苦悶
(
くもん
)
を重ねて、
人心地
(
ひとごこち
)
を覚えざるもありき。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蒸
常用漢字
小6
部首:⾋
13画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
呂
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
“蒸”で始まる語句
蒸
蒸籠
蒸暑
蒸気
蒸焼
蒸氣
蒸汽
蒸物
蒸々
蒸發