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葱畠
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ねぎばたけ
ふりがな文庫
“
葱畠
(
ねぎばたけ
)” の例文
御茶漬
後
(
すぎ
)
(昼飯後)は殊更
温暖
(
あたゝか
)
く、日の光が裏庭の
葱畠
(
ねぎばたけ
)
から
南瓜
(
かぼちや
)
を乾し並べた縁側へ射し込んで、いかにも
長閑
(
のどか
)
な思をさせる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、ぼんやり気がついて見ると、いつか家の
後
(
うし
)
ろにある
葱畠
(
ねぎばたけ
)
の前にしゃがんだまま、せっせと葱に火をつけていた。のみならずわたしのマッチの箱もいつかあらまし
空
(
から
)
になっていた。
夢
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
垣根の傍に花を
啄
(
つ
)
んでいた鶏は、この物音に驚いて舞起つもあれば、鳴いて垣根の下を
潜
(
もぐ
)
るもあり、手桶の水は
葱畠
(
ねぎばたけ
)
の方へ流れて行きました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私は春先まで枯葉の落ちないあの
椚林
(
くぬぎばやし
)
を鳴らす寒い風の音を聞いたり、真白に霜の来た
葱畠
(
ねぎばたけ
)
を
眺
(
なが
)
めたりして、
屋
(
うち
)
の外を歩き廻る度に、こういう地方に住むものでなければ知らないような
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
葱
漢検準1級
部首:⾋
12画
畠
漢検準1級
部首:⽥
10画
“葱”で始まる語句
葱
葱畑
葱嶺
葱鮪
葱々
葱売
葱平
葱苗
葱臭
葱色