“椚林”の読み方と例文
読み方割合
くぬぎばやし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新浴場の位置はほぼ崖下の平地ときまった。荒れるに任せた谷陰には椚林くぬぎばやしなどのい茂ったところもある。桜井先生は大尉を誘って、あちこちと見て廻った。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私は春先まで枯葉の落ちないあの椚林くぬぎばやしを鳴らす寒い風の音を聞いたり、真白に霜の来た葱畠ねぎばたけながめたりして、うちの外を歩き廻る度に、こういう地方に住むものでなければ知らないような
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)