“ねぎばたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
葱畑60.0%
葱畠40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葱畑ねぎばたけと葱畑の間にある道の梅の樹の下に、その女はたたずんでいたが、お通の顔を見て
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小説家は、そのあたりが葱畑ねぎばたけであつた時のことを、思ひ出してゐた。——
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
垣根の傍に花をんでいた鶏は、この物音に驚いて舞起つもあれば、鳴いて垣根の下をもぐるもあり、手桶の水は葱畠ねぎばたけの方へ流れて行きました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私は春先まで枯葉の落ちないあの椚林くぬぎばやしを鳴らす寒い風の音を聞いたり、真白に霜の来た葱畠ねぎばたけながめたりして、うちの外を歩き廻る度に、こういう地方に住むものでなければ知らないような
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)