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莫連
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ばくれん
ふりがな文庫
“
莫連
(
ばくれん
)” の例文
蟹のお角という女は、だんだん調べてみると
札付
(
ふだつ
)
きの
莫連
(
ばくれん
)
もので、蟹の彫りものは両腕ばかりでなく、両方の胸にも彫ってあるのです。
半七捕物帳:59 蟹のお角
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
とこっちも
莫連
(
ばくれん
)
のお吉、
嘯
(
うそぶ
)
くように鼻でいい、
蜘蛛
(
くも
)
の
緯
(
いと
)
に煤が紐のようにたかり、無数に垂れている天井へ、濃化粧の白い顔を向けた。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それがまた
市場
(
マアケット
)
へ出て
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
へ逆輸入される頃には、いかに彼女らが海一〇〇〇山一〇〇〇の物凄い
莫連
(
ばくれん
)
になってるかは想像に難くあるまい。
踊る地平線:08 しっぷ・あほうい!
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
かつて木部孤笻に
嫁
(
か
)
してほどもなく姿を
晦
(
くら
)
ましたる
莫連
(
ばくれん
)
女某が一等船客として乗り込みいたるをそそのかし、その女を米国に上陸せしめずひそかに連れ帰りたる怪事実あり。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
それは大正七年でしたが、其前年の
暮
(
くれ
)
に「腫物」の女主人公、
莫連
(
ばくれん
)
お
広
(
ひろ
)
も亡くなりました。お広さんは石山新家を奇麗に
潰
(
つぶ
)
して了うた後、
馴染
(
なじみ
)
の親分と東京に往って居ました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
越後生まれの大
莫連
(
ばくれん
)
、侍衆か金持ちか、立派な客でなかったら、座敷へ出ぬという
権高者
(
けんだかもの
)
、なるほどお前も歌にかけたら、街道筋では名高いが、身分は劣った馬方風情、どうして懇意になったものか
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
莫
漢検準1級
部首:⾋
10画
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
“莫連”で始まる語句
莫連者
莫連女