“莫連”の読み方と例文
読み方割合
ばくれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蟹のお角という女は、だんだん調べてみると札付ふだつきの莫連ばくれんもので、蟹の彫りものは両腕ばかりでなく、両方の胸にも彫ってあるのです。
半七捕物帳:59 蟹のお角 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とこっちも莫連ばくれんのお吉、うそぶくように鼻でいい、蜘蛛くもいとに煤が紐のようにたかり、無数に垂れている天井へ、濃化粧の白い顔を向けた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それがまた市場マアケットへ出て欧羅巴ヨーロッパへ逆輸入される頃には、いかに彼女らが海一〇〇〇山一〇〇〇の物凄い莫連ばくれんになってるかは想像に難くあるまい。