“ばくれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莫連75.0%
莫蓮25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがまた市場マアケットへ出て欧羅巴ヨーロッパへ逆輸入される頃には、いかに彼女らが海一〇〇〇山一〇〇〇の物凄い莫連ばくれんになってるかは想像に難くあるまい。
かつて木部孤笻にしてほどもなく姿をくらましたる莫連ばくれん女某が一等船客として乗り込みいたるをそそのかし、その女を米国に上陸せしめずひそかに連れ帰りたる怪事実あり。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
決して大年増の莫蓮ばくれんを荷って行ける逞しさもまた知恵も備えた眼ではない。所詮は矛盾の多い性格の持主で彼女はあるだろう。
巴里の唄うたい (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
おとなしい錦子が、書くものや、うわつらだけではあろうが、なんとなく莫蓮ばくれんになって来た。美妙斎の影響だと、孝子は思わないではいられなかった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)