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荼毗
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だび
ふりがな文庫
“
荼毗
(
だび
)” の例文
然
(
しか
)
るところ松向寺殿
御遺骸
(
ごいがい
)
は八代なる泰勝院にて
荼毗
(
だび
)
せられしに、
御遺言
(
ごゆいごん
)
により、去年正月十一日泰勝院専誉
御遺骨
(
ごゆいこつ
)
を京都へ護送いたし候。
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
と庵を焼いて、なきがらを
荼毗
(
だび
)
に付し、白骨を拾って箱におさめ、それを頸にかけると、再び商人船に乗って都に帰ってきた。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
床の間の
脇
(
わき
)
、押入の中の手箱には、
些少
(
さしょう
)
ながら金子
貯
(
たくわ
)
えおき候えば、
荼毗
(
だび
)
の費用に御当て下されたく、これまた頼入り候。
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
やがて法界寺という寺で、これを
荼毗
(
だび
)
に付した。やがて首も、大仏の
聖
(
ひじり
)
俊乗坊
(
しゅんじょうぼう
)
に頼んで、貰いうけ、同じように、荼毗に付した。その後、北の方は出家して、夫の後世を弔ったといわれる。
現代語訳 平家物語:12 第十二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
岫雲院で
荼毗
(
だび
)
になったのは、忠利の遺言によったのである。いつのことであったか、忠利が
方目狩
(
ばんがり
)
に出て、この岫雲院で休んで茶を飲んだことがある。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
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四月二十八日にはそれまで館の居間の
床板
(
とこいた
)
を引き放って、土中に置いてあった
棺
(
かん
)
を
舁
(
か
)
き上げて、江戸からの
指図
(
さしず
)
によって、
飽田郡
(
あきたごおり
)
春日村
(
かすがむら
)
岫雲院
(
しゅううんいん
)
で
遺骸
(
いがい
)
を
荼毗
(
だび
)
にして、
高麗門
(
こうらいもん
)
の外の山に葬った。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
荼
漢検1級
部首:⾋
10画
毗
漢検準1級
部首:⽐
9画
“荼毗”で始まる語句
荼毗所