トップ
>
荷馬
>
にうま
ふりがな文庫
“
荷馬
(
にうま
)” の例文
荷馬
(
にうま
)
の口へ結びつけた
秣桶
(
まぐさおけ
)
から
麦殻
(
むぎから
)
のこぼれ落ちるのを何処から迷って来たのか痩せた鶏が一、二羽、馬の脚の間をば恐る恐る歩きながら
啄
(
ついば
)
んでいた。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この頃の日盛りに近所の
問屋
(
とひや
)
へ
荷役
(
にやく
)
に来る
馬子
(
まご
)
が、
荷馬
(
にうま
)
をその夫人の
住居
(
すまゐ
)
の格子戸に繋いでおく事がよくある。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そうして馬の背の上に、梅鉢の紋らしいのが見えるところによって見れば、これは、やはりこの街道の神様である加州家に
縁
(
ちなみ
)
のある
荷馬
(
にうま
)
であることも
推測
(
おしはか
)
られます。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ブランと
提
(
さ
)
げていた縄の端で、
荷馬
(
にうま
)
の尻をなぐるように、いきなり二ツ三ツ源次の頬を見舞った。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この馬を雇うということは容易でない。よい具合に
荷馬
(
にうま
)
か旅馬が来合わさないと馬を得ることは余程
難
(
かた
)
い。駅馬はあるがそれは毎日政府の用に取られてしまうから我々の手には決して入らない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
荷馬
(
にうま
)
はビツシヨリ
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
馬
(
うま
)
、
馬
(
うま
)
、
荷馬
(
にうま
)
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
“荷馬(駄賃馬稼)”の解説
駄賃馬稼(だちんうまかせぎ)とは、近代以前の日本において馬の背中に貨物や人を乗せて輸送に従事する職業のこと。この職業に従事する人を馬借(ばしゃく)あるいは馬子(まご)、使用された馬を駄馬(だば)あるいは稼馬(かせぎうま)・荷馬(にうま)、輸送料金を駄賃(だちん)と称した。
(出典:Wikipedia)
荷
常用漢字
小3
部首:⾋
10画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“荷馬”で始まる語句
荷馬車
荷馬車曳