“荒胆”の読み方と例文
旧字:荒膽
読み方割合
あらぎも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしてどうして、彼はまるで意表外のやり方で、私の荒胆あらぎもをひしいだのです。というのは、彼はいきなりゲラゲラと笑い出したのです。
D坂の殺人事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
むしろ、これから世のあらゆるものに出会う一歩のかど物試ものだめしとうけて、いよいよ生来の荒胆あらぎもを、御輿のうちに、すえておられたかもしれない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一見自分は先ず荒胆あらぎもを抜かれてしまった。志村の画題はコロンブスの肖像ならんとは! しかもチョークで書いてある。元来学校では鉛筆画ばかりで、チョーク画は教えない。
画の悲み (新字新仮名) / 国木田独歩(著)