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范
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はん
ふりがな文庫
“
范
(
はん
)” の例文
その手簡の一つは、蘇州の
押司
(
おうし
)
の
范
(
はん
)
院長と云う者に与えたもので、一つは
吉利橋下
(
きちりきょうか
)
に旅館をやっている王と云う者に与えたものであった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
晉では當時
范
(
はん
)
氏
中行
(
ちうかう
)
氏の亂で手を燒いてゐた。齊・衞の諸國が叛亂者の尻押をするので、容易に埒があかないのである。
盈虚
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
翌朝になって孟は、隣の
媼
(
ばあ
)
さんを頼んで
范
(
はん
)
夫人の所へいってもらった。范夫人は孟が貧乏人であるから、
女
(
むすめ
)
にはからないでそのままことわってしまった。
封三娘
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
書生はいつもそれを
担
(
にな
)
いあるいて、かれを
担生
(
たんせい
)
と呼んでいたが、蛇はいよいよ長大になって、もう担い切れなくなったので、これを
范
(
はん
)
県の東の大きい沼のなかへ放してやった。
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
(五) これは
畢竟
(
ひつきやう
)
余論である。志賀直哉氏の「子を盗む話」は西鶴の「子供地蔵」(
大下馬
(
おほげば
)
)を思はせ易い。が、更に「
范
(
はん
)
の犯罪」はモオパスサンの「ラルテイスト」(?)を思はせるであらう。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
晋では当時
范
(
はん
)
氏
中行
(
ちゅうこう
)
氏の乱で手を焼いていた。斉・衛の諸国が叛乱者の尻押をするので、容易に
埒
(
らち
)
があかないのである。
盈虚
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
范
(
はん
)
十一娘は
※城
(
ろくじょう
)
の
祭酒
(
さいしゅ
)
の
女
(
むすめ
)
であった。小さな時からきれいで、
雅致
(
がち
)
のある姿をしていた。
封三娘
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
“范”の解説
范(はん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
范
漢検1級
部首:⾋
8画
“范”を含む語句
范蠡
范陽
范増
范巨卿鶏黍死生交
時非無范蠡
范家
范尋
范文正
范疆
范邸
范院長
范陽帽子
范陽笠