“范疆”の読み方と例文
読み方割合
はんきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず、張飛は、むちをもって二人をなぐった。味方の者の見ている前で、このことを与えられた范疆はんきょう兄弟は、絶対なる侮辱を覚えたにちがいない。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
范疆はんきょう張達ちょうたつの兄弟だった。張飛の寝息を充分にうかがいすまし、懐中ふところの短剣をぎらりと持つや否
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところがこの頃すでに、その仇なる范疆はんきょう、張達の両人は、身を鎖でいましめられ、檻車かんしゃに乗せられて、呉の建業から差し立てられ、道中駅路駅路で庶民の見世物にさらされていたのであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)