“大下馬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおげば50.0%
おほげば50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一の鳥居のまえへめ、お通り筋は、星野山より半蔵御門へ入り、吹上竹橋御門、大下馬おおげばより常盤橋、本町、十間店本石町、鉄砲町、小船町、小網町、れいがん橋を過ぎ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……盗っとは松平越前の屋敷の塀にそって大下馬おおげばのほうへ行き、御破損小屋ごはそんごやから呉服橋のほうへ抜けて行ったんだろうと思いますが、たぶんそうだろうと思うだけのことで
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
剪燈新話せんとうしんわ」を飜案した浅井了意れういの「御伽婢子おとぎばふこ」は寛文くわんぶん六年の上梓じやうしである。爾来じらいかう云ふ怪談小説は寛政頃まで流行してゐた。たとへば西鶴の「大下馬おほげば」などもこの流行の生んだ作品である。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(五) これは畢竟ひつきやう余論である。志賀直哉氏の「子を盗む話」は西鶴の「子供地蔵」(大下馬おほげば)を思はせ易い。が、更に「はんの犯罪」はモオパスサンの「ラルテイスト」(?)を思はせるであらう。