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艙口
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ハッチ
ふりがな文庫
“
艙口
(
ハッチ
)” の例文
息も出来ないような風圧に慌てた中野は、つい二三歩ばかり離れた
艙口
(
ハッチ
)
に、やっとのことで飛つくと、無我夢中で船内にころげこんだ。
地図にない島
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
そこでコンナ処に居ては
険呑
(
けんのん
)
だと気が付いたから、出来るだけ深く水の底を潜って、慶北丸の左舷の
艙口
(
ハッチ
)
から機関室に潜り込んだ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「水雷室の
艙口
(
ハッチ
)
を閉めろ! スパイキを持って来い! スパイキを! 甲板と艙口の間に、スパイキを突っ
支
(
か
)
え!」
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
午前十一時武男は要ありて行きし
士官公室
(
ワートルーム
)
を
出
(
い
)
でてまさに
艙口
(
ハッチ
)
にかからんとする時、上甲板に声ありて
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
舳
(
へさき
)
の近くに小さな
艙口
(
ハッチ
)
が一つあるだけで、この
艙口
(
ハッチ
)
はストロムを渡ろうとするときには、例の狂い波の海にたいする用心として、しめておくのが習慣になっていました。
メールストロムの旋渦
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
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それぞれ
部署
(
もちば
)
をきめて、
艙口
(
ハッチ
)
も開け放して、いざといえば君等に飛出して貰う手筈までつけたんだが、敵が早くも感づいたらしく、おれが自分の持場へ行こうとすると
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
中佐の後から後甲板の
艙口
(
ハッチ
)
をくぐってうす暗い艦内へ降りて行くと、すぐに艦長室につきあたる。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
ボートの連中を
艙口
(
ハッチ
)
から収容すると、今度は船員が漕ぎながら人間を拾い集める。綱を持った水夫を飛込ましてブカブカ遣っている連中を拾い集める。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
小雨の中に肩をすぼめて
艙口
(
ハッチ
)
を降りて行く伊那少年の
背後
(
うしろ
)
姿は、世にもイジラシイ
憐
(
あわ
)
れなものであった。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
艙
漢検1級
部首:⾈
16画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“艙”で始まる語句
艙
艙蓋
艙底
艙板
艙梯
艙水
艙牕
艙門