“船泊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなはて50.0%
ふなとま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは高市黒人たけちのくろひとの作である。黒人の伝はつまびらかでないが、持統文武両朝に仕えたから、大体柿本人麿と同時代である。「船泊ふなはて」は此処では名詞にして使っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いづくにか船泊ふなはてすらむ安礼あれさきこぎきし棚無たなな小舟をぶね 〔巻一・五八〕 高市黒人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
六三かれは播磨の六四印南野いなみのの者なるが、親もなき身の六五浅ましくてあるを、いと六六かなしく思ひてあはれをもかけつるなり。我に捨てられなば、はた六七船泊ふなとまりの妓女うかれめとなるべし。