船泊ふなはて)” の例文
これは高市黒人たけちのくろひとの作である。黒人の伝はつまびらかでないが、持統文武両朝に仕えたから、大体柿本人麿と同時代である。「船泊ふなはて」は此処では名詞にして使っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いづくにか船泊ふなはてすらむ安礼あれさきこぎきし棚無たなな小舟をぶね 〔巻一・五八〕 高市黒人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)