「三河屋へ行って聴いて来ましたが、お三輪は宵のうちに、あの踊屋台に舞扇を忘れたんだそうで、それを取りに行ったそうですよ」
その年の桜咲く頃八重は五年振りにて再び舞扇取つて立つ身とはなれるなり。
「なんじゃ、そちとしたことが。——おりん、仕舞の衣裳と舞扇をもて」
“舞扇”の解説
舞扇(まいおうぎ)は、日本舞踊に用いられる扇子である。
普通の扇子と材質は同じで、10本ある骨には竹や木、扇面には紙が用いられる。しかし舞踊では扇を投げたり、指で挟んで回す「要返し」などの動作を行ったりするため、扱いやすいよう要の部分に鉛の重りが仕込まれている。また、耐久度を上げるため、親骨と紙は糊で貼られた上に糸で結ばれ、強化されている。
扇面は無地のものや、各流派の流紋をデザインしたものがある。また、舞台用には演目に沿った絵を描いたものが用いられる。舞扇のデザインで稽古の進度を示す井上流のように、デザインに意味を持たせる場合もある。
なお、日本舞踊には必ず舞扇が用いられるわけではなく、中啓や軍扇など他の扇子が用いられる演目もある。
(出典:Wikipedia)
普通の扇子と材質は同じで、10本ある骨には竹や木、扇面には紙が用いられる。しかし舞踊では扇を投げたり、指で挟んで回す「要返し」などの動作を行ったりするため、扱いやすいよう要の部分に鉛の重りが仕込まれている。また、耐久度を上げるため、親骨と紙は糊で貼られた上に糸で結ばれ、強化されている。
扇面は無地のものや、各流派の流紋をデザインしたものがある。また、舞台用には演目に沿った絵を描いたものが用いられる。舞扇のデザインで稽古の進度を示す井上流のように、デザインに意味を持たせる場合もある。
なお、日本舞踊には必ず舞扇が用いられるわけではなく、中啓や軍扇など他の扇子が用いられる演目もある。
(出典:Wikipedia)