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膚触
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はだざわ
ふりがな文庫
“
膚触
(
はだざわ
)” の例文
絹夜具の
膚触
(
はだざわ
)
りが、いやに冷たくて気味が悪かった。おまけに、
皹
(
ひび
)
の切れた手足がそれに擦れるたびにばりばりと異様な音を立てるので、彼はびくびくした。
次郎物語:01 第一部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
もうその
咳
(
せきばらい
)
で、小父さんのお
医師
(
いしゃ
)
さんの、
膚触
(
はだざわ
)
りの柔かい、
冷
(
ひや
)
りとした手で、脈所をぎゅうと握られたほど、
悚然
(
ぞっ
)
とするのに、たちまち鼻が
尖
(
とが
)
り、眉が逆立ち、額の
皺
(
しわ
)
が
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蒼白
(
あおじろ
)
い顔も、もう酔ったように
爀
(
かッ
)
と
勢
(
いきおい
)
づいて、この日向で、かれこれ
燗
(
かん
)
の出来ているらしい、ペイパの乾いた
壜
(
びん
)
、
膚触
(
はだざわ
)
りも
暖
(
あたたか
)
そうな二合詰を買って、これを背広の
腋
(
わき
)
へ抱えるがごとくにして席へ戻る
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
膚
常用漢字
中学
部首:⾁
15画
触
常用漢字
中学
部首:⾓
13画
“膚”で始まる語句
膚
膚脱
膚合
膚身
膚浅
膚理
膚膩
膚着
膚寒
膚淺