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腹鼓
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はらづつみ
ふりがな文庫
“
腹鼓
(
はらづつみ
)” の例文
次郎七と五郎八は、あっけにとられて、
暫
(
しばら
)
く狸の
腹鼓
(
はらづつみ
)
を聞いていました。それから初めて
我
(
われ
)
に返ると、五郎八は次郎七の肩を叩いて言いました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
狸
(
たぬき
)
の
腹鼓
(
はらづつみ
)
とも違うようでござりますなどと云う者も出て来て店員たちの知らぬ間に奥で問題になっていた。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ひとり古風な
腹鼓
(
はらづつみ
)
のみにあらず、汽車が開通すれば汽車の音、小学校のできた当座は学校の騒ぎ、酒屋が建てば
杜氏
(
とじ
)
の歌の声などを、真夜中に再現させて我々の耳を驚かしています。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「矢張り狸が
腹鼓
(
はらづつみ
)
でも打つと言つたことかネ」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
すると、今まで
腹鼓
(
はらづつみ
)
をうっていた狸は、にわかに死んだ
真似
(
まね
)
をして、椋の木から落ちてきました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
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御隠居
(
ごいんきょ
)
がいろんな唄を歌いますと、それに合わして大きな狸が、
腹鼓
(
はらづつみ
)
のちょうしを合わせました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
“腹鼓”の解説
腹鼓(はらつづみ)とは、腹いっぱいに食べて満足した人が腹を鼓のようにして打つ有様のこと。腹太鼓(はらだいこ)とも。
中国の歴史書である『帝王世紀』や『十八史略』には、堯の時代が太平で,食が足りて,民心が安定していたということを伝える故事として「鼓腹撃壌」の話を挙げている。
これに対して日本の説話では、狸が月夜に腹鼓を打って狸囃子を奏でる話がしばしば登場する。
(出典:Wikipedia)
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
鼓
常用漢字
中学
部首:⿎
13画
“腹”で始まる語句
腹
腹這
腹立
腹癒
腹掛
腹痛
腹匍
腹部
腹背
腹帯