腦天なうてん)” の例文
新字:脳天
「ね、驚くでせう親分。あの打ち殺しても死にさうも無い、ノラリクラリとしたうなぎ野郎の與三郎が、腦天なうてんを石で割られてお茶の水の崖下がけしたに投り出されてゐるんだ」
「こりや若干錢いくらだね。」と訊ねた。聲が調子はづれて、腦天なうてんからでも出たやうに自分の耳に響いた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
棍棒ばうぎれのやうに揮𢌞ふりまはして、われ我手わがてこの腦天なうてんをばくだきゃせぬか? あれ/\! チッバルトの怨靈をんりゃうが、細刃ほそみられた返報へんぽうをしようとて、ロミオを追𢌞おひまはしてゐるのがゆるやうぢゃ! あ、あれ
「二階から落つこつて、腦天なうてんを碎いた上、鐵の火箸を自分ののどに突つ立てました。自分の手に握つて居るんだから、こいつはどう間違つても殺しぢやありません」
「最初の災難は今から三年前、前の座頭の、久米の仙八親分が、——これは綱渡りの名人でしたが——綱の眞上から落ちて、腦天なうてんを打つて即座に死んでしまひました」
「下の石材いし腦天なうてんつぶされるのは有難くないぜ、親分の前だが」