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腐木
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くちき
ふりがな文庫
“
腐木
(
くちき
)” の例文
と、俄然主税の体が、刀をしっかりと握ったまま
腐木
(
くちき
)
のように地に仆れた。斬られて死んで斃れたのではなかった。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
雨の夜は
腐木
(
くちき
)
が燐火のように燃え、白昼
沼沢地
(
しょうたくち
)
の
芦
(
あし
)
の間では、
蟒
(
うわばみ
)
が野兎を呑んでいたりした。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
年を経た松や
桧
(
ひのき
)
や杉、梧桐や柏の喬木が、萩や
満天星
(
どうだん
)
や
櫨
(
はぜ
)
などの、灌木類とうちまじり、苔むした岩や
空洞
(
うろ
)
となった
腐木
(
くちき
)
が、それの間に
点綴
(
てんてつ
)
され、そういうおそろしい光景を
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
非常に大きな苔むした岩や、自然に倒れた
腐木
(
くちき
)
などが、森のあちこちに転がっている。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
栗の木では
栗鼠
(
りす
)
が鳴いていた。
腐木
(
くちき
)
の洞では山猫が、何かに向かって唸っていた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
腐木
(
くちき
)
の谷の
洞
(
ほら
)
の国、そこに住んでいる岩石人、みんな
穢
(
きたな
)
い片輪者だそうで、獣人族よりさらに一層、無智で下等だと申しますが、双玉の原の
巫女
(
みこ
)
の手から、
勾玉
(
まがたま
)
管玉
(
くだたま
)
を盗みましたそうで……
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
眉輪
(
まゆわ
)
の沼の岸の
腐木
(
くちき
)
に、鬼火の姥は腰かけていた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ここは深山でございます。容易に里へは出られません。『
腐木
(
くちき
)
の谷』でございます。でも
妾達
(
わたしたち
)
にお逢いなされたのは、まだしも幸せでございました。お命には別状ございますまい。さあおいでなさりませ。妾達の住居へ参りましょう」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
腐木
(
くちき
)
の谷
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
腐
常用漢字
中学
部首:⾁
14画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“腐木”で始まる語句
腐木腐葉