“沼沢地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうたくち75.0%
カデーラ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
匈奴きょうどはまたしても、元の遠巻き戦術にかえった。五日め、漢軍は、平沙へいさの中にときに見出みいだされる沼沢地しょうたくちの一つに踏入った。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
雨の夜は腐木くちきが燐火のように燃え、白昼沼沢地しょうたくちあしの間では、うわばみが野兎を呑んでいたりした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
酔うような不思議な香気は、その花からやって来るのだった。この沼沢地カデーラ全体が蘇鉄花イリアム・ソニアの媚薬の瘴気に包み込まれ、愛の夢の中でうっとり昏睡している。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)