“しょうたくち”の漢字の書き方と例文
語句割合
沼沢地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
匈奴きょうどはまたしても、元の遠巻き戦術にかえった。五日め、漢軍は、平沙へいさの中にときに見出みいだされる沼沢地しょうたくちの一つに踏入った。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
雨の夜は腐木くちきが燐火のように燃え、白昼沼沢地しょうたくちあしの間では、うわばみが野兎を呑んでいたりした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
沼沢地しょうたくちに初めに出来た低位泥炭の上に、これらのいわゆる過渡森林が発生し、それが密林となって土地を蔽って繁茂していた時代には、誰か今日の姿を思いみたことであろう。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)