“脇士(わきじ)” の例文
脇士(わきじ)だの、楣間(びかん)を飛颺(ひよう)する天人の群像だのを、飽かずに眺め入りながらうと/\と日を送った。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
但中尊の相好は、金戒光明寺のよりも、粗朴であり、而も線の柔軟はあるが、脇士(わきじ)・梵天(ぼんてん)・帝釈(たいしゃく)・四天王等の配置が浄土曼陀羅(まんだら)風といえば謂えるが、後代風の感じを湛(たた)えている。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
本朝小仏師三十人が助手になった。脇士(わきじ)も彼によって造られた。皇后は彼の製作場へ行かれたこともある。文答師が見ると、后のからだは女体の肉身ではなくして十一面観音の像に現われている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)