“飛颺”の読み方と例文
読み方割合
ひよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外の方をさしのぞけば、大空は澄める瑠璃色の外、一片の雲も見えず、小児の紙鳶たこは可なり飛颺ひようして見ゆれども、庭の松竹椿などの梢は、眠れるかの如くに、すこしも揺がず。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
脇士わきじだの、楣間びかん飛颺ひようする天人の群像だのを、飽かずに眺め入りながらうと/\と日を送った。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)