“能因”の読み方と例文
読み方割合
のういん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こめし櫻山めぐふもとに風かほる時は卯月うづきの末の空花の藤枝ふぢえだはや過て岡部に續く宇都うつの山つたの細道十團子とほだんご夢かうつゝにも人にもあはぬ宇都の谷と彼の能因のういんが昔を今にふりも變らぬ梅若葉鞠子まりこの宿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
従者ヲシテ古関ノ遺趾いしヲ問ハシムルニ、曰ク今ノ路ハ中古開ク所、曩者さきに能因のういんガ詠ゼシ所ノ白河ノ関ハ左方ノ山頂ニアリ。寺アリテ観音ヲ奉ズ。俗呼ンデ関ノ観音トイフハ即ソノ故趾ナリト。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ねやの上にかたえさしおほひ外面とのもなる葉広柏はびろがしわあられふるなり (能因のういん
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)