肩骨かたぼね)” の例文
振分ふりわけにして、比較的ひかくてきかるさうなのをかついでると、おもいのおもくないのと、おはなしにならぬ。肩骨かたぼねはメリ/\ひゞくのである。
其隣の馬は、節句の遊びに乗った親類の村蔵と云う男をね落して、肩骨かたぼねくじき、接骨医せっこついに二月も通わねばならぬ様の怪我をさせ、其為一家の予算に狂いが来て、予定の結婚が半歳も延ばされた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と、伊部熊蔵は竹童ちくどう肩骨かたぼねをおした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)