耻辱はぢ)” の例文
おことこゝろさへかはらずば、女々めゝしい臆病心おくびゃうごゝろために、敢行してのくる勇氣ゆうきさへゆるまなんだら、此度このたび耻辱はぢのがれられうぞ。
お花はランプの光まぶかほ背向そむけつ「けれど、其のお嬢様など、お幸福しあはせですわねエ、其様さうした立派な方なら、仮令たとひ浮き名が立たうが、一寸ちつとも男の耻辱はぢにもなりや仕ませんもの——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)