耳輪みみわ)” の例文
そこには三四人の客がいたが、その一人は耳輪みみわをした支那しな人の老婆で、それは孫であろう五つばかりの女の子の手を握っていた。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そこにはぼうし、かたかけ、ハンケチ、シャツ、膚着はだぎ耳輪みみわ、かみそり、せっけん、おしろい、クリーム、なんということなしにいろいろなものがまれた。
面部上下の境界きやうかいを基として正確にへば是等は頭巾の左右兩端に穿うがちたるものの如くなれど、大体だい/\の位置よりかんがふれば耳輪みみわを埀るる孔を示したるかともおもはる。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)