とぼ)” の例文
花「海上さん何うも済みません、今朝から何処どこで浮気してました、なんですね、そんなとぼけた顔をしてさ、おきんどん一寸ちょいと御覧よ、ホヽヽヽヽ」
客「おとぼけでない、唄ったよ、お前がばちを持って、花魁の三味線でお前が変な声を出して唄ったという噂が残ってるよ」
すると一軒いて隣に川村かわむら三八ろうと云う者が居ますが、妙な堅いようなとぼけたような変な人でございまして、早く開化の道理を少し覚え、開化はいもんだと考えを起して居りますが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
長「いやとぼけるなそんなら如何いかゞ理由わけで棚に糊付板のりつけいたが有るのだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)