“縁近”の読み方と例文
読み方割合
えんぢか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気のせいで、浅茅生を、縁近えんぢか湧出わきでる水の月のしずく点滴したたるか、と快く聞えたのが、どくどく脈を切って、そこらへ血が流れていそうになった。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蘿月は稽古のすむまで縁近えんぢかくに坐って、扇子せんすをぱちくりさせながら、まだ冷酒ひやざけのすっかりめきらぬ処から、時々は我知らず口の中で稽古の男と一しょにうたったが
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
蘿月らげつ稽古けいこのすむまで縁近えんぢかくに坐つて、扇子せんすをぱちくりさせながら、まだ冷酒ひやざけのすつかりめきらぬところから、時々は我知われしらず口の中で稽古けいこの男と一しよにうたつたが
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)