継上下つぎかみしも)” の例文
旧字:繼上下
これは、三重濠さんぢゆうぼりで、まるおくでがす。お殿様とのさまは、継上下つぎかみしも侍方さむらひがた振袖ふりそで腰元衆こしもとしゆづらりとれて御見物ごけんぶつぢや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
是は正弘が平素紋附の寝衣しんいを用ゐてゐたので、重臣某の曾て正弘より賜つた継上下つぎかみしもを捧げたのを著て、迅速に支度を整ふることを得たからである。正弘は用邸より丸山邸内の誠之館に遷つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)