“結振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆいぶ33.3%
ゆいぶり33.3%
ゆひぶり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これに反して、「いき」と見られた結振ゆいぶりは銀杏髷いちょうまげ楽屋結がくやゆいなど略式の髪か、さもなくば島田でもつぶし島田、投げ島田など正形の崩れたものであった。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
食物の味わいのうまいまずいや、着物の色合いろあいのよしあしや、はなはだしきは女の髪の結振ゆいぶりの恰好不恰好に至るまで、子供のくせに非常に精密な賞翫力しょうがんりょくを持って居る。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それは髪の結振ゆひぶりが書付と符せぬが故であつた。或は後家らしい髪が途上却つて人の目に附くを憚つて、常体つねていに改めてゐたのであらうか。関の役人は金三歩を受けて、わづかに敬を放つて去らしめた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)