“常体”のいろいろな読み方と例文
旧字:常體
読み方割合
じようたい50.0%
つねてい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日が覚めると、あたまが大分かろくなつてゐる。寐てゐれば、殆んど常体じようたいに近い。たゞ枕を離れると、ふら/\する。下女がて、大分だいぶ部屋のなか熱臭ねつくさいと云つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それは髪の結振ゆひぶりが書付と符せぬが故であつた。或は後家らしい髪が途上却つて人の目に附くを憚つて、常体つねていに改めてゐたのであらうか。関の役人は金三歩を受けて、わづかに敬を放つて去らしめた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)