常体つねてい)” の例文
旧字:常體
それは髪の結振ゆひぶりが書付と符せぬが故であつた。或は後家らしい髪が途上却つて人の目に附くを憚つて、常体つねていに改めてゐたのであらうか。関の役人は金三歩を受けて、わづかに敬を放つて去らしめた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)