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細民
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さいみん
ふりがな文庫
“
細民
(
さいみん
)” の例文
いわゆる
貸間長屋
(
デネメントハウス
)
というやつで、一様に同じ作りの、
汚点
(
しみ
)
だらけの古い
煉瓦
(
れんが
)
建てが、四六時中
細民
(
さいみん
)
街に特有な、あの、物の
饐
(
す
)
えたような
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
併
(
しか
)
し
些
(
すこ
)
しの米を京都に
輸
(
おく
)
ることをも
拒
(
こば
)
んで、
細民
(
さいみん
)
が大阪へ
小買
(
こがひ
)
に出ると、
捕縛
(
ほばく
)
するのは何事だ。
己
(
おれ
)
は王道の大体を学んで、功利の末技を知らぬ。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
小女は浅草清島町という所の
細民
(
さいみん
)
の娘なり。形は小さなれど年は十五にて
怜悧
(
れいり
)
なり。かの事ありしのち、この家へ
小間使
(
こまづかい
)
というものに来りしとなり。
良夜
(新字新仮名)
/
饗庭篁村
(著)
路地はそれらの浮世絵に見る如く今も昔と変りなく
細民
(
さいみん
)
の棲息する処、日の当った表通からは見る事の出来ない
種々
(
さまざま
)
なる生活が
潜
(
ひそ
)
みかくれている。
佗住居
(
わびずまい
)
の
果敢
(
はかな
)
さもある。隠棲の平和もある。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ことに
細民
(
さいみん
)
街の特徴として、隣近所はすべて開放的に交渉しあっている。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
今度は、正午にまもないころだったと自分でも言っている。バアナア街は
細民
(
さいみん
)
区のイースト・エンドでもちょっとした商店街の形態を備えていて、古風な狭い往来に織るような人通りが
溢
(
あふ
)
れている。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
“細民”の意味
《名詞》
下層階級の人。貧民。
(出典:Wiktionary)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
民
常用漢字
小4
部首:⽒
5画
“細民”で始まる語句
細民窟