“さいみん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細民50.0%
催眠25.0%
済民25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかすこしの米を京都におくることをもこばんで、細民さいみんが大阪へ小買こがひに出ると、捕縛ほばくするのは何事だ。おれは王道の大体を学んで、功利の末技を知らぬ。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
東海坊といふ修驗者は、經文一つ讀めないやうな、無學鈍根どんこんの男ですが、生得不思議な精神力の持主で、——今日の言葉で言へば、自己催眠さいみんといふ類のものでせう。
厭な役廻りだがしかたがない。扶桑ふそう第一の智者と称し、安房の国の旋陀羅せんだらの子、聖日蓮セントにちれんは迫害を覚悟で、世の荒波へ飛び出して、済民さいみんの法を説いたではないか。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)