催眠さいみん)” の例文
隱し念佛はおくら念佛といふぐらゐだ。上總屋は小さい孫二人をその日新發意しんぼち(自己催眠さいみんになる一種の得道)にするつもりで、晴着を着せて土藏の中へ呼んだのだ。
東海坊といふ修驗者は、經文一つ讀めないやうな、無學鈍根どんこんの男ですが、生得不思議な精神力の持主で、——今日の言葉で言へば、自己催眠さいみんといふ類のものでせう。