素見山すけんざん)” の例文
京傳きやうでん志羅川夜船しらかはよふねに、素見山すけんざんの(きふう)ととなへて、息子むすこなんぞうたはつせえ、といぬのくそをまたいでさきをとこがゐる。——(きふう)はだ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けだしいろ象徴しやうちようではないのだが、春葉しゆんえふ羽織はおりういふものか、不斷ふだんから、くだん素見山すけんざんふうがあつた。——そいつをパツといで、角力すまふらうとふ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)