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紙背
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しはい
ふりがな文庫
“
紙背
(
しはい
)” の例文
読返す程、
紙背
(
しはい
)
からにじみ出して来る不気味さ。いくら年寄りでも、こんな場合には、少々神経過敏にならないではいられぬ。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
紙背
(
しはい
)
を
透
(
とお
)
すような
眼
(
まな
)
ざしで、万吉が、その手紙、またほかの四、五通、残らず読んでみた時に、すべての疑雲は晴れていた。かれの想像は当っていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眼力
(
がんりき
)
、
紙背
(
しはい
)
を貫くというのだから、たいへんである。いい気なものである。鋭さとか、青白さとか、どんなに甘い通俗的な概念であるか、知らなければならぬ。
一歩前進二歩退却
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼は「雨月物語」は全篇どれもこれもすきだった、あの夢の様な散文詩と、それから
紙背
(
しはい
)
にうごめく、一種の変てこな味が、
堪
(
たま
)
らなくいいというのだ。
百面相役者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
素材の
史糸
(
しし
)
はどこまで史家の糸で織って行きたいと思うし、またすこしでも
往時
(
おうじ
)
の実際を
紙背
(
しはい
)
に読む読者の試案にもなろうかと、折にふれお目にかけているにすぎない次第である。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“紙背”の意味
《名詞》
紙の裏。
文書などの裏。文書に表現されていない意義。
(出典:Wiktionary)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
背
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
“紙”で始まる語句
紙片
紙
紙幣
紙鳶
紙屑
紙燭
紙入
紙縒
紙袋
紙捻