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紆曲
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うきょく
ふりがな文庫
“
紆曲
(
うきょく
)” の例文
砂糖屋でいた頃も、
八百屋
(
やおや
)
、
肴屋
(
さかなや
)
にお前と呼ぶことを遠慮したが、当時はまだその
辞
(
ことば
)
を
紆曲
(
うきょく
)
にして
直
(
ただち
)
に相手を
斥
(
さ
)
して呼ぶことを避けていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
じっさい、どういう
紆曲
(
うきょく
)
を経て、このような調和のとれた
忍辱
(
にんじょく
)
の世界に到達したのであろう。
キャラコさん:10 馬と老人
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
欝茂
(
うつも
)
せる大林すなわちタライ・ジャンガルを過ぎて汽車の
紆曲
(
うきょく
)
することは大蛇のごとく、汽関車の声は幾千の獅子の
奮迅
(
ふんじん
)
もかくやと思われるほどで山谷を震動して
上
(
のぼ
)
りました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
みちは
紆曲
(
うきょく
)
していてまるで行き先さえ分らない、これはわたくしだけではなく、誰でも女の中に生きるみちを見付けた人間は、みな
此処
(
ここ
)
が行き止りになっていることを知るようになるのだ。
花桐
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
そこに大きな池があって土橋をかけわたしみぎわには白いしょうぶも見える。それよりずっと奥に
回廊
(
かいろう
)
紆曲
(
うきょく
)
して障子の色まっ白に、そこらからピアノの音が栄華をほこるかのごとく流れてくる。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
紆
漢検1級
部首:⽷
9画
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
“紆”で始まる語句
紆余曲折
紆余
紆
紆濤
紆波
紆廻
紆直
紆縈
紆行
紆路