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紅粉
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こうふん
ふりがな文庫
“
紅粉
(
こうふん
)” の例文
殊にあの十六人の女たちは、いずれも
死穢
(
しえ
)
を隠すために、巧な
紅粉
(
こうふん
)
を装っている、
屍骨
(
しこつ
)
のような心もちさえした。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
桃の
實
(
み
)
の色の
薔薇
(
ばら
)
の花、
紅粉
(
こうふん
)
の
粧
(
よそほひ
)
でつるつるした
果物
(
くだもの
)
のやうな、桃の
實
(
み
)
の色の
薔薇
(
ばら
)
の花、いかにも
狡
(
ずる
)
さうな
薔薇
(
ばら
)
の花、吾等の齒に毒をお塗り、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
おのおの貧富にしたがって、
紅粉
(
こうふん
)
を装い、衣裳を着け、その
装
(
よそおい
)
潔
(
きよ
)
くして華ならず、粗にして汚れず、言語
嬌艶
(
きょうえん
)
、容貌温和、ものいわざる者も
臆
(
おく
)
する気なく、笑わざるも悦ぶ色あり。
京都学校の記
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「この
面
(
おもて
)
に
紅粉
(
こうふん
)
を塗り、女の衣裳を着て、閣下の前にお辞儀いたします」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
“紅粉”で始まる語句
紅粉皿
紅粉粧飾