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糞力
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くそぢから
ふりがな文庫
“
糞力
(
くそぢから
)” の例文
むろん
糞力
(
くそぢから
)
がある上に、拳固で下駄の歯をタタキ割るという奴だったから痛かったにも何にも、眼の玉が飛び出たかと思った位だった。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
八五郎の
糞力
(
くそぢから
)
がガツキと組み留めたのです。言ふまでもなくそれは、手代の伊之助の狐のやうな惡賢い顏でした。
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自動車の
御者
(
ぎょしゃ
)
になってお客を乗せれば——もっとも自動車をもつくらいならお客を乗せる必要もないが——短い時間で長い所が走れる。
糞力
(
くそぢから
)
はちっとも出さないですむ。
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
上方では弱くて出世もできなかったが田舎へ来ればやはり永年たたき込んだ四十八手がものを言い
在郷
(
ざいごう
)
の若い衆の
糞力
(
くそぢから
)
を軽くあしらっている男、では一番、と平気で土俵にあがって
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
闇から生れたようなガラッ八の八五郎、一流の
糞力
(
くそぢから
)
に、青髯の後ろから、むずと羽掻締めにしてしまいました。
銭形平次捕物控:049 招く骸骨
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
八五郎の
糞力
(
くそぢから
)
に引摺られて、井戸端の流しに崩折れた香之助は、男が良いだけに、まことにみじめな有樣です。
銭形平次捕物控:275 五月人形
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一番先に匕首を叩き落された勘次は、ガラッ八の
糞力
(
くそぢから
)
にひしがれて、
蛙
(
かえる
)
のようにへたばりました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一番先に
匕首
(
あひくち
)
を叩き落された勘次は、ガラツ八の
糞力
(
くそぢから
)
にひしがれて、
蛙
(
かへる
)
のやうに
平
(
へ
)
たばりました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
野分の後のやうな大混亂の店先に、ガラツ八の
糞力
(
くそぢから
)
に組み伏せられて、フウフウ言つて居るのは、誰あらう、石原の利助の一の子分、伊三松の忿怒に歪む顏だつたのです。
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
どこに隠れていたか八五郎のガラッ八、一世一代の
糞力
(
くそぢから
)
を出して、むんずと組み付いたのです。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
何處に隱れてゐたか八五郎のガラツ八、一世一代の
糞力
(
くそぢから
)
を出して、むんずと組み付いたのです。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
娘お駒の視線に追はれて、パツと逃出した男は、八五郎の
糞力
(
くそぢから
)
に
無手
(
むず
)
と組付かれました。
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鉄童は首を絞められて、息も絶え絶えでしたが、手当が早かったので助かり、兼松はガラッ八の
糞力
(
くそぢから
)
で窓から
担
(
かつ
)
ぎ出されると、焼け落ちる納屋を眺めてゲラゲラと笑っております。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鐵童は首を絞められて、息も絶え/″\でしたが、手當が早かつたので助かり、兼松はガラツ八の
糞力
(
くそぢから
)
で窓から
擔
(
かつ
)
ぎ掛されると、燒け落ちる納屋を眺めてゲラゲラと笑つて居ります。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
糞
漢検準1級
部首:⽶
17画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“糞”で始まる語句
糞
糞尿
糞壺
糞汁
糞度胸
糞堆
糞土
糞甕
糞色
糞坊主